【麻雀講座】オーラス和了ればトップ…
そのリーチ、打つ?打たない?
こんにちは、日本プロ麻雀協会所属の さつきまりこ です。
さて、今日のテーマは…
「オーラス 和了ればトップのとき、リーチを打つべきかどうか」問題!
麻雀を打っていて誰もが一度は迷ったことがある場面ですよね。特にオーラスで「和了ればトップ」の状況では、リーチで勝負をかけるか、それともヤミテンで様子を見るか、あるいは守備に回るか——判断が難しいもの。
この記事では、私の実戦経験をもとに「リーチを打つ/打たない基準」と、実際の牌姿を交えて具体的に解説していきます!
■ 基本原則:競ってて負けてる時は大体ゴー!
オーラスで「アガればトップ」の条件を満たしていて、着順的に自分が2着・3着で負けている場合、基本的には リーチをかけて勝負に出るべき です。
なぜなら、打点条件が見えている以上、他家から見ても明確な勝負どころであり、逃げている場合ではないから。
■ リーチを「打つべき」パターン
- ライバルが張っていそう
→ テンパイ気配が濃厚な相手に先手を打つことで、主導権を握れます。 - 味方がいない
→ 他家がアシストしてくれる可能性がない、または逆にまくってくるリスクが高い時。 - 待ちが良い
→ 複数枚残っていたり、出アガリも期待できる好形ならリーチで押す価値あり。
■ リーチを「見送る」パターン
- 味方がいる(自分がトップ目)
→ 下の人がリーチや副露で張っていそうな時、自分が放銃しなければ勝てるなら守る判断も大切です。 - 待ちが悪すぎる or 良い手変わりがある
→ 端牌の単騎待ちなどでアガリ率が極端に低い場合は、ヤミテンや降りも視野に。 - リーチ棒によってトップ条件が崩れる
→ リー棒を出すことで逆転条件が他家に整う場合は要注意。出すことで負けるなら本末転倒です。
【実例1】自分が競り負けているパターン

手牌:
🀄️12345699m112789s ドラ:8p
点数状況:
オーラス(自分南家) 親から:27,000 - 38,300 - 38,100(自分) - 20,900
ポイント解説:
- アガればトップ!
- 対面(38,300)からは直撃でも出アガリでもまくれる
- 1s・9mが1枚ずつ切られており、若干苦しい待ち
ここでは、たとえ愚形でもリーチがベスト。
「アガればトップ」の競り状況では、相手の動向を待つより先制が有利。対面との着順も入れ替えられるため、打点も見合っている。→ 1s切りリーチが有力!
【実例2】自分がトップ目のパターン
手牌:
🀄️12345699m112789s ドラ:8p(同じ)
点数状況:
親から:27,000 - 38,100 - 38,300(自分) - 20,900
ポイント解説:
- 今度は自分がトップ目で、ラス目との点差も安全圏
- 下位の動きを見つつ、無理に勝負に出る必要はない
この場合は「味方がいる」=他家が勝手にぶつかってくれる可能性がある。
待ちが悪すぎる(端牌のみ) → リーチは見送り、状況によってはベタ降りも選択肢に入る。
まとめ
- 「アガればトップ」でも常にリーチすべきとは限らない
- 点数状況と待ちの質、他家の動向を総合的に判断
- リスクを取ることで勝ちをつかむ場面と、勝ちを守る判断の両方が必要
実戦では一瞬の判断が勝敗を分けます。
「基本ゴー、例外は慎重に」——ぜひ覚えておいてくださいね!